お盆によせて

「お盆」は、今は亡き、ご先祖の方々と、私たち・この世に命を受けて生かされている私たち!との橋渡しをして頂ける期間として、古来より尊重されて来ました。しかし、近年は科学技術が発達し、私たちの心が、二の次、三の次と後方へ追いやられる事となってしまいました。

 このような時代に、わずかに残った行事が「お盆のお墓参り」なにでしょう。しかし、亡くなられたご先祖の方々と、私たちとをツナグものは、本当は仏様さのです。全てに人々を分け隔てなく、必ず仏の世界へ導く!と決意され今も実践しておられる、この「仏様」によって私たちは「ご先祖さま」とのご縁を得る事ができるのです。

 お盆は、仏様にも、お盆のご挨拶をして、私たちの毎日の命を生きて行きましょう。

これらの気持ちを、仏様とご先祖さまたちに、お伝えし、今生かされている事に「感謝」を捧げるのが「お盆の行事」です。だから新盆であろうとお盆であろうと、分け隔てなく、「仏様とご先祖さま」に、お礼のご挨拶=「盆会(ぼんえ)」の法事をいたしましょう。

浄土真宗系単立寺院 正壽山 智愁寺 釋啓明